暑い日が続きますが、暑い夏こそ、しっかりと栄養をとって夏バテを防ぎたいもの。
日本の夏バテ予防料理といえば、「土用の丑の日」に食べるうなぎが代表ですね。
「土用」とは立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を指し、「土用の丑の日」とはその期間中に、日の干支が丑である日のこと。
今年はちょうど今日が土用の丑の日にあたりますので、今日うなぎを食べる方も多いと思います。
ところで、お隣り韓国にも、夏の定番料理があるのをご存知でしょうか?
韓国版・土用の丑の日、三伏(サンボク)の日に食べるもの、それは参鶏湯(サムゲタン)です。
鶏一匹まるまる使うこの参鶏湯は、内臓を抜いた鶏肉にもち米、高麗人参、ニンニク、ナツメ、クリなどと一緒に煮込むスープ料理で、意外にあっさりとしているため食欲が落ちている時でもたくさん食べられます。また栄養価も高いため、夏バテ防止効果は抜群です。
近頃は、日本の焼肉屋さんなどでメニューにのせているところが増えていますので、ご存知の方も多いと思います。
疲労回復効果があることから夏バテ対策として食べるのがこの参鶏湯。
韓国には毎年夏に五行説にもとづくポンナル(伏日)と呼ばれる日が3日あり、それぞれチョボッ(初伏)、チュンボッ(中伏)、マルボッ(末伏)と呼ばれています。
この期間が1年で最も暑いと時期とされ、この暑い時期を乗り切るため、昼間は参鶏湯専門店の前にサラリーマンの列ができ、家庭ではオモニが子供たちのために参鶏湯を煮込んだりします。
ちなみに、去年7月の1ヶ月間、参鶏湯の材料として鶏肉が2560万羽使われたそうです。
韓国の人口が4900万人ですから、これはもう国民の一大イベントと言えますね。笑
そして、明日28日がちょうど中伏にあたります。
ご家庭で作るにはちょっと大変ですが、最近は、レトルト食品などもよく出回っていますので、一度お試しになられてはいかがでしょうか?
平成24年7月27日
司法書士 尹炳泰